2021年01月21日
地獄の日々・・・
(画像は記事とは関係有りません)
ピーピーピーピー・・・
何度も、感じていた記憶・・・
これは、夢だ・・・
そうなんだと・・・
ここ最近、抱いていた不安だったかもしれない。
一瞬の事で、何が起こったかも
理解出来ないまま、
真っ暗な中、
直ぐに、手探りで携帯を探す。
携帯を見つけ、時間を確認!
時間は午前1時25分!
慌てて外を確認すると、リーフが剥き出しに!
座礁したのだ!!
そして、画面の薄明かりで配電盤に!
室内灯を付け、状況確認!
エンジンルームの損傷確認!
浸水はない!! 大丈夫だ!!
すぐさま、エンジンを始動させる!
セルが回らない?
なぜ?
1度スイッチを切り、
再度、いつもの手順でエンジンを始動してみる!?
やはり掛からない!
(理由はクラッチが入って為に!
当時はやはり冷静では有りませんでした)
そうしている内に、船体がぐらつき右側面に
波を受け始める!
ヤバい!
直ぐに、大事そうな書類を手当たり次第に
小さなクーラーボックスに投げ込み蓋を閉める。
そして、直ぐに家族にTELする!
しかし、出ない!
次、どうする!?
慌てているのが、自分でも分かる・・・
漁協の職員さんに連絡をする!
すると直ぐに出てくれた!
乗り揚げてしまった事を報告し、
迎えに来てくれると言うことで、
一度連絡を切る!
ますます、船体が傾きかなりマズい!
幸いにも、体に怪我は見当たらない!
しかも、干潮時の為にリーフがかなり出てる!
身を守る為にも、
船を降りる準備をして、
デッキにあるクーラー類を固縛して、
船が流されない様に、船体からロープを取る!
自分が降りると、
それまで踏ん張っていたかの様に、
横倒しになり側面に波を受けリーフ外の落ち込みに(ノД`)
携帯が鳴る!
妻からの電話で、事情を説明する!
心配させまいと、自身は大丈夫だから
家で待っててと言って携帯を切る。
そうしてる内に、職員さんと場所に詳しい漁師の先輩が一緒に救助に来てくれました。
船もこうなると、どうしようも出来ないので
やむを得なく、ロープも手離し現場を後に!
職員さんや仲間からも、
命有ってこそ!ケガ無くて良かった!
優しい言葉を掛けて頂きました。
でもその時は、その有難い言葉すら
耳に入る事もなく、後悔の気持ちでいっぱいでした。
その後は、職員さんが現場で保安部に連絡を入れて頂き、一時帰宅!
家に帰り、妻と子供達の顔を見ると・・・
張りつめていた気持ちが、プツリ!
本当にごめん・・・と謝る私に
妻と子供達が泣きながら、優しい言葉をたくさん掛けてくれました。
そんな辛い思いをさせてしまって、
本当に申し訳ないと、
何度も後悔する航恵衣丸でした。
続く(・・;)
Posted by 奄美遊漁 航恵衣丸 at 15:00│Comments(0)
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